真鍮・銅系素材の旋盤加工におけるポイントとは?

真鍮の旋盤加工というのは、非常に一般的加工品と言え、難易度は高くありませんし、少しでも金属加工業携わったことがある方ならば、必ず経験するであろう加工と言えます。しかしその反面、加工後の技術的な部分も必要となるため、業者を選ぶ際は真鍮加工に実績と自信がある製造業を選択することが重要となります。

真鍮ならではのポイントというと、材質の特性として銅は鉄と比べて熱伝導率が良い素材であり、反り、変形、腐食が起こりやすく、加工の取り扱いが簡単ではありません。特に、熱による歪みや切削後にバリが発生などは充分に気を配らなければ、加工における精度維持が難しいと言えます。

その為、発注業者を選定する上では、「銅 旋盤加工」「真鍮 旋盤加工」についてあまり経験がなかったり、必要な工具や設備が整っていない製造業社に依頼すると、断られることもあります。また、用途によっては後処理工程にも一定のスキル・知識を持つ必要となるため、豊富な実績を持つ企業を選択し、依頼をすることがポイントと言えます。

弁体④極玉①

真鍮・銅系素材への旋盤加工が求められる理由

真鍮・銅系の素材が求められる場合というのは、まずその材質特性を活かしたニーズというものがあります。具体的に一つ上げるとしたら、熱伝導率です。先にご紹介した通り、真鍮・銅系の素材というのは、鉄やステンレスといった素材と比較して、高い熱伝導率を持ちます。その為、高温環境下で熱の伝搬や、発散を促すような環境で銅・真鍮という素材は非常ににニーズが高いと言え、ヒートシンクの素材として使用されることがあります。

また、銅系素材の中でもベリリウム銅は非常ニーズが高く、高強度、高導電性、加工性等の優れた特性を兼ね備えた合金で、コネクタ、リレー、マイクロモータ等の電子機器部品や自動車電装部品を始めとした様々な分野で使用されています。

このように銅素材のもっとも、優れた点は伝導率にあります。下記では、当社が過去納品をした銅・真鍮系素材の旋盤加工品事例をご紹介いたします。

真鍮・銅系素材の旋盤加工品事例のご紹介

こちらでは、当社がこれまでに手掛けてきた旋盤加工品の事例についてご紹介いたします。

製品事例名:C3604BD製 流体機器の弁体

弁体② 弁体④

こちらは特殊フランジ・継手 加工.comが提供した、銅系素材の旋盤加工品の一つで、C3604BD製 弁体という製品です。
流体を遮断するための弁の役割を果たす機器の構成部品の一つで弁体と呼ばれる役割を果たします。

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製品事例名:コロナリング-真鍮製 旋盤加工品-

C1コロナリング1 C2コロナリング2

特殊フランジ・継手 加工.comで製造を行った真鍮製のコロナリングと呼ばれる製品です。コロナリングというのは、
高圧電源装置において発生する物理的な現象であるコロナの抑制を目的に設計された高圧電源装置の製品としてはよくある部品の一つと言えます。
コロナリング加工に関する引き合いは当社でもいくつか製作実績があり、写真の製品は真鍮ですが、材質をアルミとした場合の製品もあります。

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製品事例名:フランジ(用途:通電ブロック)

通電ブロック1 通電ブロック2

こちらは、フランジ・継手 加工.comで製造を行った自動車向け特殊機械で使用する通電ブロックと呼ばれる部品の一つです。
こちらのような形状は当社ではフランジと呼んでおり、本事例は銅材を用いたフランジ部品となっています。
通電箇所に用いられることから銅を材質とし、NC旋盤、マシニングセンターNCテーブル使用し、加工を行っています。

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製品事例名:スプリング掛け部品

スプリング掛A2 スプリング掛A1

こちらは、フランジ・継手 加工.comで製造を行ったYBsC2と呼ばれる材質を用いており、特殊リング形状品の一つです。
黄銅と呼ばれる材質は、切削性に優れており、材質の価格の面でも優位性があります。
当社では、切削加工(NC旋盤、マシニングセンター)を支給鋳物に対して行い、周辺部品 とくみ上げ納品をしています。

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製品事例名:真鍮製シリンダーメタル受け部品

シリンダーメタル受3 シリンダーメタル受1

フランジ・継手 加工.comでは、機械加工品を数多く取り扱っています。こちらは、シリンダーメタル受と呼ばれる製品で、
支給鋳物に対してNC旋盤で加工を行った事例となります。加工におけるポイントとして、M47x1.5左ネジの加工を行っています。
銅の鋳物 というのは当社としての加工実績も非常に多い製品となります。

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製品事例名:真鍮製シリンダーメタル受け部品

マニホールド1 マニホールド2

こちらはフランジ・継手 加工.comで製造を行った真鍮を材質として使用しているマニホールドと呼ばれる製品です。
マニホールドというと、液体(流体)系を分岐させるために使用する部品を指します。
※こちらの場合にはスポット溶接機の内部を通す、潤滑油の分岐の為のマニホールドとなります。

ポイントとしては、端面部にあるネジがテーパーネジとなっており、横面から空いている4つの穴もテーパーネジとなっています。
つまり、外部への液漏れを防ぐ目的での加工となります。

<ネジ山サイズ>
Rc 1:テーパーネジサイズ(縦穴)、Rc 3/8:テーパーネジサイズ(横穴)

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